NHKの視聴率の勢いが止まらない。2008年度上半期(3月31日〜9月28日)は、北京五輪や大河ドラマ「篤姫」、あるいは「ニュース7」などの報道が好調で、ゴールデンタイム(19〜22時)の視聴率(関東地区)で単独首位13・6%を獲得。下半期も昨年末の「紅白歌合戦」では、第2部の視聴率が3年ぶりに40%を超えた。 こうしたNHK躍進の背景について、08年は中国・四川大地震や米リーマン・ブラザーズの破綻など事件が多く、報道への信頼度の高いNHKに視聴者が集まったようだ。加えて、最近、業界内で指摘されているのが視聴者の“巣ごもり”だ。つまり、不景気の影響で、外出を避け、家でテレビを見るようになっているのだ。 ドラマ、野球が低迷しクイズだらけになった 視聴者が茶の間に戻ってくれば、民放にも追い風のはず。ところが、視聴率は伸び悩んでいるのが実態だ。これは、各局がタレントに依存した安易な作りの番組
今や流通ナンバー3、家電王者・ヤマダ電機が成長へ“奇策”《特集・流通大乱》(1) - 09/01/30 | 17:30 1月初旬、家電業界に静かな衝撃が走った。老舗パソコン量販チェーン・九十九(つくも)電機が、全事業をヤマダ電機に譲渡すると決めたのだ。秋葉原に本店がある九十九は店舗数こそ首都圏などに13店と少ないが、パソコン関連の豊富な品ぞろえでデジタルファンの支持を得てきた。が、パソコンブーム一巡後の成長鈍化に、融資返済が重なり経営悪化、民事再生法適用を申請していた。 ヤマダは九十九の事業譲受で、専門性の高い商品の販売ノウハウや都市部の拠点を手に入れる狙い。安値合戦と消費減速のダブルパンチで同業が次々と赤字に沈む中、アキバのシンボルと呼ばれた老舗チェーンを譲り受ける一幕は、ヤマダの鼻息の荒さを業界にあらためて印象づけた。 創業25年で家電量販首位の座に君臨するヤマダ。売上高1兆767
急成長を続ける「フリーター集団」がある。 ソフトの不具合検出(デバッグ)サービスのデジタルハーツ。2008年11月末時点の正社員129人のうち、管理部門を除く業務系104人のほぼすべてがフリーター出身者。要となる不具合検出に携わるテスターに登録するアルバイト人材が約3000人おり、大半がゲーム好きの20代男性フリーターたちだ。 そもそも創業者の宮澤栄一社長兼CEO(36)をはじめ、創業メンバーすべてが元個人事業主と称するフリーターだった。宮澤社長は、大手音楽事務所でJポップの作詞をする傍ら、ゲーム音楽の作詞の仕事で開発会社に出入りし始めた。 当時、デバッグはゲーム開発の一部として「やっつけ」的に行う業務という性格が強く、大手ですら社内に体系的なノウハウの蓄積ができていなかった。宮澤社長はそこに着目、01年にデバッグのみを専門で請け負う会社を立ち上げた。 転機となったのは、会社設立の
(第4回)最注目の「3年後離職率」――若者は3年で何割辞める?(1) - 09/01/14 | 09:01 「たくさん採用している会社を狙いましょう」。この連載で繰り返し述べてきたメッセージです。ただし、このとき欠かせないプロセスが、離職率のチェックです。 たくさん採用している会社でも離職者が多くては元も子もありません。実際に、新卒者がたくさん辞めることを見越してあらかじめ多く採用する会社も存在し、「残った者だけ本当の社員として扱う」と明言する人事担当者さえあります。ついて来られない人は辞めても構わないという割り切り型の採用をしている会社です。 こうしたことを承知の上ならばよいのですが、知らずに入社してしまったら大変です。採用数を見て、自分の属性から見て入りやすい会社をリストアップしたら、必ず離職率をチェックしてください。 などと、私たちが唱えるまでもなく、『就職四季報』に掲載
《座談会》大量採用世代の今――メガバンクの社内競争は熾烈、2年目で3分の1が退職(1) - 09/01/14 | 12:30 Aさん(男性) メガバンク総合職。入行2年目。都内私立大学卒業。 Bさん(女性) 大手証券会社総合職。入社2年目。都内私立大学卒業。 Cさん(女性) メガバンクのエリア限定総合職。入行4年目。都内女子大卒業。現在は首都圏の支店に勤務。 Dさん(男性) メガバンク総合職。入行2年目。都内国立大学卒業。 ――現在の業務内容について教えてください。 Aさん 中小法人の営業を担当しています。ただ会社のオーナー、従業員にもアプローチするので、結果的に個人営業もしている。貸し出しから外為、金融商品の販売まで、すべてやっています。 Bさん 個人や未上場法人の営業を担当しています。株式、投資信託、債券、年金保険など、扱う商品は幅広いです。カネになることなら何でもやる、という感じです
この経済本がすごい! 2008年ベスト経済・経営書(1) - 08/12/31 | 06:00 エコノミスト、アナリスト、学者、評論家など61人に2008年(2007年12月から2008年11月15日まで)に刊行された本についてアンケートを実施。印象に残った経済・経営書など3点を挙げてもらい、1位に5点、2位に4点、3位に3点をつけて集計した。上位15位(22冊)を紹介する。 ■1位 『資本主義は嫌いですか』 竹森俊平 著 日本経済新聞出版社/1890円 米国の住宅バブルが世界経済の高成長をもたらした サブプライム危機が世界経済危機となった状況を、最新の経済理論の活用により分析している。理論の説明はわかりやすく、その使い方はまことに手際がよい。バブルについて、18世紀フランスのミシシッピー・バブルから始める語り口は魅力的だ。サブプライム問題の見事な解説の後に、住宅価格上昇の解明に移る。低
スーパードライ帝国が再度原点を見つめ直した 過信を捨てたアサヒビール クリアアサヒ好調の舞台裏(1) - 08/10/08 | 12:33 新製品受難の時代といわれる。2007年度のビール業界では二十数種類もの新製品が出たが、ヒットの目安である1000万箱に到達した新製品は一つもなかった。 しかし、08年度は発売6カ月で累計課税出荷数量800万箱を超える新製品が登場した。アサヒビールが今年3月25日に発売した第3のビール「クリアアサヒ」である。過去3年間のビール類新製品の中では最速スピード。7月に上方修正した初年度販売目標1300万箱を超える勢いだ。イトーヨーカ堂の加工食品担当バイヤー、渡辺岳夫氏は「クリアアサヒは指名買いが多い。消費者の嗜好の変化に合った味で、第3のビール市場の伸びを牽引している」と話す。 そこに至るまでの過程には、スーパードライ依存に硬直化していた、アサヒ自身の自己
野村がリーマン社員に破格の報酬条件を提示!――直近同水準の月給を保証し引き留め狙う - 08/10/01 | 19:21 経営破綻した米国証券大手リーマン・ブラザーズの一部社員を雇い入れる野村ホールディングスが、リーマン日本法人で働く約1300人に提示した報酬条件が東洋経済オンラインの取材で明らかになった。当面の月額報酬について、社会保険料などを含みリーマン社員が直近に得ていたのとほぼ同水準の月収を保証。リーマン社員が年1回、毎年12月に得ていた賞与については、来年春以降に支給するもようだ。 野村ホールディングスの平均年収が1398万円(平均年齢39.8歳)なのに対して、リーマンでは30歳代の社員でも年俸2000万〜3000万円が珍しくない。新卒社員ですら年俸600万円は取っていると言われる。野村の報酬体系をそのまま適用しては、人材を引き留めておくことは難しいと見られていた。 野村はひ
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