工業用温度センサーの岡崎製作所(神戸市中央区)は20日、人工衛星向けの自社製センサーが、「欧州宇宙機関」(ESA)の推奨部品リスト(EPPL)に認定登録されたと発表した。国際的な宇宙開発・研究機関に品質の一定評価が得られたことを意味し、センサーの受注増につながる可能性がある。EPPLに登録される日本の部品メーカーは、富士電機(東京)に次いで2社目という。(土井秀人) EPPLに登録されたのは、衛星の表面温度などを監視、制御するのに使うセンサー7品種。登録に伴い、欧州の衛星メーカーが岡崎製作所のセンサーを採用する際、耐久性や性能の試験データなどを添付しなくても済むという。 同社は、三菱重工業(東京)と宇宙用温度センサーを共同で開発しており、国産ロケット向けのシェアは100%。小型で振動や衝撃への耐久性が高く、980度からマイナス269度までを測定できるのが特長だ。 ESAは、フランスに本部を