音楽、映画、出版物といった著作物を「公正な利用(フェアユース)」であれば無断、無償で利用できるように著作権法を改めるべきだという主張が、インターネット関連業界を中心に出され、政府・自民党内で検討が行われている。たとえば、ネットの世界に新しいサービスが登場して適法か違法か判断しづらい場合、国際競争に負けないよう「公正」という概念で見切り発車させ、決着は裁判でつけようという考え方だ。しかし、何を「公正」とするのか明確な線引きは難しく、著作物の権利者団体は「法的な混乱を招く」と反発している。 この記事は有料記事です。 残り1017文字(全文1263文字)