ULCPC(超低価格パソコン)と呼ばれるパソコンのジャンルがある。例えば米国で299ドルや399ドル,国内でも5万円前後で価格で販売されるパソコンである。ところが国内量販店ではこのジャンルの製品に,100円や1万4800円などといった破格のプライスタグが付いている。携帯電話サービス契約とのセットによる「割引価格」である。 古くは新規加入に10万円といった費用・価格が必要だった携帯電話だが,PHSの参入などによって競争が激化し,新規加入の際の費用は劇的に下がった。いわゆる「0円ケータイ」の時代が長いこと続いたのだ。もちろん,タダで精密な通信機器を配れるわけはなく,端末購入費用は利用者が通信事業者に支払う料金に含まれて「後払い」していたことになる。 しかし,端末購入時に販売店が価格を下げる原資となる販売奨励金を通信事業者が支払うという手法は,抑制される方向にある。会計処理上の不透明さや,長期間
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