OpenCLの仕組み OpenCLはベンダーに依存しない、異種プロセッサーに対する計算を実行するためのフレームワークである。 OpenCLは通常の「C」でGPUに依頼したい処理を記述する。この記述されたコードは実行時に、その環境にあるGPU向けの実行バイナリーに変換される。Javaなどで使われているJIT(Just In Time)とよばれる技術だ。その後、実際にGPUで処理が始まる。 もしOpenCLに対応したGPUがない場合は、CPUがその肩代わりをするため、性能は落ちるものの実行できないということはない。CUDAやATI Stream SDKを使った場合とは異なり、ユーザーの環境を気にせず、ひとつのプログラムをきっちり開発できればいいというわけだ。 OpenCL のコードは通常のCで記述され、アプリケーションの中に中間コードの状態で格納される。そして、実行時にOpenCLのエンジン(