→紀伊國屋書店で購入 2005年秋、ジエドとブーナという2人の若者が工事現場に仲間と入り込んだだけで警官隊に執拗に追跡され、立入禁止の変電施設に逃げ込んで、黒焦げになって感電死した。それをきっかけに、「絶望した少年」たちの暴動がフランス各地で勃発した。 2006年初春、26歳未満の若者を雇用した企業は2年間は理由説明なしに解雇できるというCPE(初回雇用契約)法案の国民議会審議開始を契機として、若者を中心とする大規模な抗議行動がフランス全土に広がった。 この2つの出来事の発端や経緯について、あたかもそれらが眼前で繰り広げられているかのように臨場感に富む詳細を教えてくれるのがこの本である。 読む者の多くは、この本の舞台となった国と、自らが住む国との共通性と差異について思いをめぐらすことになるだろう。 共通性は、まず何よりも、「グローバル化した世界資本主義の競争に勝ち残って企業が繁栄するために
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