フィラデルフィア日記 東京生まれ、満洲で少年期を過ごした朝鮮族アメリカ市民。 太平洋戦争直後1948年夏、少年のまま単独来米、高校と大学卒業、徴兵兵役服務後帰化。 在米65年と84歳を越えた。 ミルドレッド・ラヴィングさんの名前を知る日本の読者はそんなに居ないかもしれない。 1940年生まれのの彼女は5月2日にとヴァージニア州の彼女宅でひっそりと逝った。 1948年に僕がアメリカに来て、高校と大學を終え、1954年に徴兵されて3年間兵役に服役し、市民権を貰った1957年の翌年1958年7月11日の早暁だったそうだ。5週間前にラヴィング夫婦はワシントンで結婚式をあげ、夫とヴァージニアの自宅に住んでいた。薄暗いその朝、誰かが密告したらしく、郡警察の警察官が断りもなしに寝室に踏み込んできて懐中電灯を夫婦の目前に突きつけて彼等の顔を照らし出した。そして、(白人である)夫のリチャードに怒鳴った、「お