ISO13407のユーザビリティの定義では、有効さ(effectiveness)という概念が、ユーザが、特定の目標を達成する上での正確さと完全さと定義されており、効率(efficiency)という概念が、ユーザが、目標を達成する際に正確さと完全さに費やした資源と定義されているように、いずれも目標を達成できることがユーザビリティの基準として用いられている。ISO13407はコンピュータを利用した対話型システムのユーザビリティに関する規格であるが、その考え方はあらゆる人工物に対して拡張して考えることができるだろう。 その際に問題となるのが目標達成という基準である。本来、ユーザビリティという概念は、人工物とその利用者との関係の最適化に関わるものであり、その関係の是非は問われない。したがって、たとえば戦いという利用状況においては、敵を効果的、効率的に殺戮し、殲滅できるものが高いユーザビリティをもっ
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