ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (13)

  • 若手に頼みごとをしたら「これは仕事ですか?」と言い返されました。 - Everything you've ever Dreamed

    人間は自分の聞きたいことしか聞かない生き物だとあらためて思う出来事があった。隣の部署に所属する比較的若手の社員が、以前から交際していた女性と結婚すると報告してきたのだ。挙式はやらないらしい。で、同僚の皆さまと飲んでいるとき、ささやかながら彼のお祝いのパーティーをやろうではないか、来月12月は忘年会もあるから11月中に、という話になり、賛成する強い理由はないが、反対する理由も特にないので、なんとなく、いいね、いいねと中ジョッキを傾けていたら、どうぞ、どうぞ、って感じで幹事になっていた。 数日後、「祝!比較的若手氏結婚!」と毎日顔を合わせている社スタッフ全員にパーティーをアナウンスした。比較的若手氏には社メンバー全員に声をかけると告げた。大失敗であった。「申し訳ないですが…」といって欠席表明する人が続出したのだ。寂しい気持ちになった。なぜ、仲間の門出を喜べないのか。ワン・チームじゃないのか

    若手に頼みごとをしたら「これは仕事ですか?」と言い返されました。 - Everything you've ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2019/11/15
    いつの間にか某部長に日記を乗っ取られてたというホラー。
  • 仕事に好き嫌いを持ち込むな。 - Everything you've ever Dreamed

    前々から「仕事を好きになる必要はない」とぼんやり思っていたけれど今はそれが正しいと確信している。そう確信したのは、一連の査定のための個別面談を通じて「仕事が好きか否か」が評価につながると考える人がいることを知ったからだ。僕は社会人になって以来、仕事の好き嫌いについて考えては来たけれども、それが評価に繋がるという視点は僕のなかになかったので新鮮であった。同時に、きっつー、とも思ってしまった。 僕自身は仕事が好きではない。出来ることなら仕事などやらずに、誰もいない部屋でひとり生まれたときの姿で一日中テレビゲームをしていたい。ただ、一日の大半の時間を仕事に費やすのなら、その時間が無駄にならないよう、しっかりと丁寧に仕事をして、相応の報酬をもらいたい、そう、考えている。マトモな仕事を通じて報酬が良くなっていけば好きではない仕事も続けていられる、いいかげんな仕事でトラブルやメンドーに巻き込まれて好き

    仕事に好き嫌いを持ち込むな。 - Everything you've ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2019/11/09
    仕事が好きな奴が幸福だと信じてるような評価者に当たると地獄だな。
  • 就職氷河期世代の答え合わせがキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed

    今年の夏から同級生と会う機会が多く、毎回、まったく異なるメンバーと会っているが、どういうわけか申し合わせたように「俺たちの世代って何だったんだろう…」という世代の話になっている。これまで、仕事や家庭のきっつーな話をすることはあっても、世代がどうのこうのといった自分たちを俯瞰でとらえるような話になることはなかった。1973~74生まれ。45、46才。50を前にして、ここでいったん、自分たちの人生を振り返っておこう、中間地点で答えあわせをしておこう、という気分に何となくなっているのだろう。 家族や老後という話題からではなく、仕事や働くことから自分たちの世代を振り返っていた。大卒で社会に出て20数年、技術や経験を蓄積して、管理職やそれなりの立場で仕事を任されている者が多い。これまでは会って話をしても話題は、ごく個人的な仕事の愚痴や悩みが多かったけれども、この夏からの一連の会合では、俺たちの世代が

    就職氷河期世代の答え合わせがキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2019/11/05
    団塊よりも後の世代はみんな思うところあると思う。
  • 僕らが殺したホームレス - Everything You’ve Ever Dreamed

    恋に似ていた。缶ビールを飲みながら夜道を歩いていて、ふと、そう思った。あの化け物あつかいされ忌み嫌われた男と相対したのも、こんな月の綺麗で風がさらさら吹く夜だった。 二十数年前、僕の通っていた中学では一人のホームレスの男が話題の中心にいた。男は学校の周りを鎌を持ってうろついている、いってみれば危険人物で、ユゲ、と呼ばれていた。酒を飲んでいていつも身体から湯気が立ち昇っているから、というのがアダ名の由来だった。ユゲが学校の門の前にやってきて大声をあげるのを見たことがある。湯気はのぼっていなかった。誰かが牛乳パックをユゲに投げつけた。警官がやってきてユゲを連れていった。僕が煙草を一灰にするくらいの、ほんの僅かな時間の出来事だった。 ユゲは《や犬を捕まえては鎌で殺している》ともっぱらの噂だった。首チョンパにした、犬の両目に指を突き刺してコーラの瓶をピン代わりにボーリングをしているとも。《ボ

    僕らが殺したホームレス - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed

    漁師だった母方の祖父は小柄なくせにとにかく腕っぷしが強くて中学を卒業するまで僕は腕相撲でまったく敵わなかった。もっとも、漁師だったのは僕が産まれるずっと前のことで、陸にあがったあとは普通に会社勤めをしていたし、人もあまり思い出したくないのか、漁師時代のことにはほとんど触れようとしないので、ときどき母親と叔父の会話から垣間見える程度で、祖父の漁師時代のことを僕はよく知らない。小学生のころ、夕暮れどきに一緒に海岸を散歩していた祖父が灯台をみつめて、ただひとこと、「あの灯りを頼りに」とぼそっと呟いたのを聞いたことがある。そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。中学、高校と進んでいくにつれ、腕っぷし自慢の祖父が僕や弟に腕相撲を仕掛けてくることはなくなっていった。 腕っ節が強いイメージが刷り込みのように焼きついてしまっているので、祖父が最近ちょっとおかしい、忘れっぽくなったと親戚から聞かさ

    午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2010/06/22
    『家族であるためには、家族になろうとするには、家族であり続けるには、家族であろうとする意思と行動が必要だと僕は思う。』 堪える。
  • 私はこれでキャバクラをやめました - Everything You’ve Ever Dreamed

    小向美奈子のクリアファイルにためたキャバクラ嬢の名刺をひと月かふた月ごとに処理している。でも今日で「処理」は最後だ。僕は、キャバクラを、やめた。 アフターってあるじゃん。 お気に入りのキャバ嬢を店が終わったあと、美味しい焼肉屋があるよ、C調に誘い、飲みい歌い、やれやれ電車がないタクシーもこない、どうしようか、やれやれ弱った、やや、あそこにたまたま宿泊価格が大きく表示されて明朗会計で入り口が陰になって出入りが人目につきにくい宿泊施設が、ささ、風邪をひいてはいけない、なんて、ひと気のない、暗い場所へと誘うハラショーなワザ。 僕は、この十年間、高級な車が手にはいるくらいの金額をつぎ込んだけれど、とうとうアフターの夢叶わず、おかげで、こないだの日曜の夕方はひとりで『アバター』、今だって、洗濯物でいっぱいになったカゴの横で乾かずに湿ったままのシャツを着て、レベッカの「ムーン」を聴きながら、ひとり、

    私はこれでキャバクラをやめました - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2010/02/18
    『アフターってあるじゃん。』
  • 青さ - Everything You’ve Ever Dreamed

    「じゃあ頼むよ」。僕に難題を押し付けた電話があっさり切れたのは三日前の夜。それからの眠れない夜をインスタントコーヒーで退散させ僕は車のキーを回す。ボンネットで散る陽は夏の終わりを忘れさせる強度を持っている。ただ、蝉の鳴き声のカーテンは日を経るごとに確実に薄くなっている。車を西へ走らせる。渋滞を見込んだ僕の予想は外れた。約束の時間には早く着いてしまうだろう。寄り道をすることにして高速道路を降りた。流れていく車たちは僕に気付かない。 フロントガラスのむこうに空の青。僕は夏の青い空が好きだ。吸い込まれそうな青を見上げているときの背中が伸びる感覚が好きだ。海に面した小さな町の海の見える公園で車を停めた。数年前、僕は先生のお見舞いで何回かこの町を訪れたことがある。真夏だった。不思議なことにいつも今日と同じような青い空だった。 「思ったより元気そうで安心しましたよ」「すこし太ったんじゃないですか」。バ

    青さ - Everything You’ve Ever Dreamed
  • ミレニアム・モラトリアム・ウィズ・オッパイ - Everything You’ve Ever Dreamed

    友人の部屋でこれを書いている。今は日曜の朝だ。僕はこの、初めて訪れた新百合ヶ丘の部屋で、僕の二十世紀末を再生した。違う。自分にしかわからないクロニクルを語るときは正確に記述するんだ。スポーツマンが、ソテーから慎重な手つきで脂肪を切り離すように、曖昧さは排除しなければならない。言葉よ、贅肉を削ぎ落として正しいフォームを獲得しろ。雑主義を否定しろ。必要なのは正確さ、そしてピュアネス。違うかい?僕は訊ねる。闇は答えない。友人も答えない。僕も、答えを求めていない。僕はこの部屋を知っている。友人の部屋は僕の部屋と同じにおいがした。前世紀の終わり、僕は、この部屋にいた。 2000年の初夏、多くのロックスターが黄泉へダイブした年齢に並んだ僕は、突発性の熱病に冒されたように誰にも相談することなく会社を辞めた。金曜の夜。中華料理屋のカウンター席。飛び交うチャイニーズ怒号。乱雑に扱われがちゃがちゃと悲鳴をあ

    ミレニアム・モラトリアム・ウィズ・オッパイ - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2009/01/30
    いろんなところでグッときた
  • 僕らのゆるやかなカーブ - Everything You’ve Ever Dreamed

    □金曜の夜に月曜からの借り物の日々が坂を下るように終わる。ほとんどがうまくいかないことの積み重ねで、部屋に戻り、一人になると、俺はときどき「なにをやっているんだ」と自分を殴りたくなる。先ずテレビ、次に暖房のスイッチを入れる。暗闇のなかに青白い四角形の光が浮かぶ。コートは脱がない。マフラーも解かない。部屋が暖まるまで俺は「外」の空気を持ち込み、ゆっくりと自分の部屋の空気と中和させていく。深く呼吸をして馴染ませていく。切り替えていく。肺から。身体を。そして俺が観るテレビはいつも、人の営みの残骸だ。 夜のテレビは人の営みの残骸だ。おいしい料理屋。動物園の人気者。知られざる面白スポット。ささやかな幸せは、儚い華やぎは、きまって昼に現れて、夜が更けるとともに悲しいニュースに散り散りに流されてしまう。殺人。傷害。悲しいニュースの大半は人間同士のトラブルだ。人間が自分と同じ血の流れる人間をキズつける。そ

    僕らのゆるやかなカーブ - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2008/12/05
    絶対解り合えないって解った上で、解り合う努力をするのですよ
  • 歯医者クライシス螺旋- Everything You’ve Ever Dreamed

    僕はくりかえす。いいこともわるいことも。馬鹿みたいに反省もなく僕はくりかえす。今日も。明日だって。そのとき僕と彼女の距離は十センチ。一時間後、僕は溢れた。 いい歯医者の評判を耳にする。腕がいい。若い。待合室がお洒落。ゴスロリがいる。それらが僕の舳先を変える要因にはならない。通っている歯医者を変更する気分を後押ししない。僕が通っているのは僕が生まれる前から街にある歯医者。薄汚れた白い三階建ての建物。地下の、埃っぽいガレージに古い外車を停めている院長が開業し、今は息子と親子でやっている。 そこは老舗で、地元に根差しているらしいけれど僕にはそれはどうでもよくて、重要なのは、重要というのは期末試験前に先生が赤チョークで下線をひきながら「おい!ここ試験にでるからな」と言うのと同じくらいに重要なんだけど、歯科衛生士ガールズが皆可愛くてスタイルがいいってこと。シンプルに言うと巨乳。 真っ先に対応してくれ

    歯医者クライシス螺旋- Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2008/11/26
    うちの近所にはスケスケ歯医者さんって呼ばれている歯医者さんがありますよ
  • 部長はじまったな - Everything You’ve Ever Dreamed

    それは月曜日午前9時30分に突然やってきた。部長の5人目の実母が亡くなったり(部長申告)、部長宅前でタンクローリーが大破炎上(部長申告)したおかげで延期に次ぐ延期になっていた月次定例営業会議のことだ。陽の当たらない会議室の明かりを点けると、蛍光灯の一が切れかかって点滅していた。不定期に訪れる点滅が冴えない面子の顔に僅かに残っていたビジネスマンとしての精悍さを削り落とした。会社の景気を反映するようにテーブルに並ぶ顔はどれも重苦しい。例外を一人発見。部長。浅黒くゴルフ焼けしているその顔の中心で口が開く。わざとらしく重々しい口調で。「えー定刻になりましたので…」急に始まった会議に定刻なんてあるわけないだろう。そんな軽口を抑えて僕は慌ててペンをとる。 書記に就いて三年間で僕がローマ字入力で作成した議事録は、バインダーとしてその生を全うしようとしている部長のデル製ノートPCに挟まれ、小さな、モノト

    部長はじまったな - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2008/10/28
    『びっくり現象こそ決め手』はちょっと手にとってみたい
  • Cafe de リア・ディゾン - Everything You’ve Ever Dreamed

    何年か前、京急川崎駅からJR川崎駅へ終電を目指して早足で歩いているときに世界的女優ペネロペ・クルスからナンパされた経験がある僕はたかだかリア・ディゾンが結婚妊娠したというニュースを目にしたところで一ミリも心を動かされはしない。リア・ディゾンが僕の知らない男と性感非行レロッ!をしていたところでグラビア・アイドルとしてはすでに終わった存在であるし、「ペネロペ・クルスにナンパされた男」がいちいち関心を寄せるほどのものとは思えなかったからだ。「黒船」として日グラビア界に殴りこみをかけてきたリアは、歌手活動を主にしたときに死んだ。確かに「黒船」は歌手として超銀河歌姫セクシセニョリータ谷村奈南には一歩譲るけれど宇多田ヒカルや椎名林檎と肩を並べるほどの十分な名声と成功を獲得した。その影でグラビアアイドルとしての「黒船」は光届かぬ海溝に沈んでいった。沈んだ船の多くを人は忘れる。太平洋の海底で横たわって

    Cafe de リア・ディゾン - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2008/10/20
    最後の段落で鳥肌が立った
  • 透けブラ少女は空を翔る - Everything You’ve Ever Dreamed

    事故を告げる電光掲示板。僕はホームから夜空を眺めた。人身。遅延。予め組み込まれた橙色の文字列が素知らぬ顔で左から右へと秋風のなかをすり抜けていく。左から右へ。橙色のドット。駅員に詰問する会社員風の男。弁明する腕章を巻いた駅員。喧騒。ヘッドフォンをして気長に電車の到来を待つことにした僕に、女性が「なにがあったんですか」と尋ねてきた。僕は電光掲示板に映しだされた文字をそのまま声にして繰り返した。音のないヘッドフォンを介した僕の声はやけに無機質で遠く、あの掲示板の親戚みたいだった。ヘッドフォンの音量を上げる。プライマル・スクリームの「ロックス」が僕に飛び込んできた。 「ロックス」が収録されていたアルバムは出来損ないのストーンズみたいだった。カート・コバーンがショットガンで頭をぶち抜いたあの年の秋、大学生だった僕はダメストーンズをCDウォークマンに入れてヘビーローテーションしていた。あの日も何かの

    透けブラ少女は空を翔る - Everything You’ve Ever Dreamed
    knitcapmann
    knitcapmann 2008/09/17
    まいったなー。グッときちゃったなー
  • 1