午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed

漁師だった母方の祖父は小柄なくせにとにかく腕っぷしが強くて中学を卒業するまで僕は腕相撲でまったく敵わなかった。もっとも、漁師だったのは僕が産まれるずっと前のことで、陸にあがったあとは普通に会社勤めをしていたし、本人もあまり思い出したくないのか、漁師時代のことにはほとんど触れようとしないので、ときどき母親と叔父の会話から垣間見える程度で、祖父の漁師時代のことを僕はよく知らない。小学生のころ、夕暮れどきに一緒に海岸を散歩していた祖父が灯台をみつめて、ただひとこと、「あの灯りを頼りに」とぼそっと呟いたのを聞いたことがある。そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。中学、高校と進んでいくにつれ、腕っぷし自慢の祖父が僕や弟に腕相撲を仕掛けてくることはなくなっていった。 腕っ節が強いイメージが刷り込みのように焼きついてしまっているので、祖父が最近ちょっとおかしい、忘れっぽくなったと親戚から聞かさ

[Delete_All]

ひとつの日記に対していろいろな場所でブックマークされているのはどうして？／祖父は病気もなく元気です。

[narushima1977]

僕のブログの出発点。今更ながらですがブックマークをしていつでも見られるように。

[yukami_dna]

家族と思う人、家族が居るからこそ書ける日記。私も灯台に明かりを点す人になりたい。

[kari-ko]

温かくてやわらかくて泣きそうになった。誰もが誰かの灯台。つかず離れずの「灯台」の距離感。……そうか、家族って「灯台下暗し」になるときもあるよね、近すぎて、気をつけないと。

[takuwz]

血縁。血の繋がりのもつ力っていうのはあるだろうけれど、それに甘えていては駄目なんじゃないか？血はきっかけにすぎない。血は助走にすぎない。もちろん長いようで短いレースのような人生で、その助走は大きなア～

[t___s]

なけた

[knitcapmann]

『家族であるためには、家族になろうとするには、家族であり続けるには、家族であろうとする意思と行動が必要だと僕は思う。』 堪える。

[m-bird]

無茶苦茶なように見えて、その実愛にしっかり裏打ちされているんだ、フミオさんの人生は。

[Layzie]

俺も祖父母っ子なので、これは泣ける。

[yasyas]

おじいちゃん健在なのか。よかったよかった。-2010-06-20 - Everything You’ve Ever Dreamed-

[kalmalogy]

←フミコフミオさんのブログには必ずこのタグが付く…

[mapiro]

家族が家族たらんとするために努力が必要ということに気がついたのは、独立して家族を持ってからだったなあ

[piraki]

俺じいちゃんあったことないなぁ

[raitu]

祖父という灯台を見て「あの灯りを頼りに」しているのだというフミコフミオさんの独白文。「僕も祖父のようでありたい」と思えるフミコさんが、とてもとても羨ましい。俺の灯台は何だろう。どこかにあるんだろうか。

[came8244]

変態構成とこのギャップがなんとも･･･

[Okky]

祖父母とうまくコミュニケーション取れていない自分を少し恥じた。。

[yasai_014]

ED界随一の文豪すなぁ

[hidetoz]

「そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。」と「安易安直に半信半疑」のフレーズが好きです。

[vanish_l2]

随分前にじーちゃんばーちゃんを亡くした俺には羨ましい。スーパー爺ちゃんは君たちの灯台でありたいと思っている。

[SeiSaguru]

裸ネクタイの人がなんでこんな良い文章を書くんだ！　悔しい…　ブックマしてやる！！！

[adgt]

いつもの日記があって、この日記があるってことが僕をすごく安心させてくれる。亡くなった祖母を思い出して、少し胸が熱くなった。

[nagachika]

「血は助走にすぎない」したり、したり。

[Geheimagent]

深化してるね。

[surumeno13]

誰かを心配ができるということは、誰かにとって必要な自分を再確認できるひとときなのかもしれない。>「電話は…。お前の心配を減らす電話じゃない。俺がお前らを心配する電話だ」

[rieronlibrary]

「祖父の一人暮らしを認めた判断は家族として正しかっただろうか」正しいのである。実はこれは楽な道ではないんだよ。相手の尊厳を認めて手を出さない選択をするのは苦しいもの。一緒に暮らすほうが気持ち的には楽だ

[appletriangle]

イメージと現実が乖離していくのは辛い。でも相手だって辛いだろうし、そもそも受け入れることすらキツイ。だから、せめて、こっちは全てを許容しないといけない。