沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、映像が海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダーに閲覧可能な状態で保存されていたのは、送付元の第11管区海上保安本部(那覇市)との連絡が不十分だったことが原因とみられることが捜査関係者への取材でわかった。すぐ削除するのを前提に送られたが、一定期間放置された形になったという。 海保大の共有フォルダーから、5管(神戸市)と2管(宮城県塩釜市)の管内の数人が映像を取り込んでいたことが判明。警視庁と東京地検は、海保内部での映像の広がり状況や、ほかに外部に漏れた例がないか調べている。 捜査関係者によると、9月7日に起きた衝突の映像は、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)で撮影、編集された後、庁内ネットワークを通じて11管に送られた。同月17日には、漁船の航路などを鑑定する目的で、11管から海保大の共有フォルダーに保存されたという。 共有フォルダ