プラウドブルーのたすきが久々にフィニッシュテープを切った。5日に開かれた全日本大学駅伝(朝日新聞社など主催、JAバンク特別協賛)で神奈川大が優勝した。1996、97年度に全日本、箱根を制覇して以来、20季ぶりとなる学生3大駅伝での優勝だ。なぜ黄金時代が終わり、どう復活したのか。大後栄治監督のインタビューから大学駅伝の今がうかがえた。 ◇ ――20年前はかなり走り込みをしっかりしていたと聞きますが。 根本的に練習がそこまでできる選手が少なくなった気がします。以前は(1万メートルで)28分台がいなくて、よくて29分10秒とか15秒。でも絶対に区間5位以下にならない徹底的な安定感を目指しました。それだと全日本も箱根も前半で(優勝争いに)乗り遅れてしまう時代が来た。スピードランナーを要するレースになると当時のトレーニング体系ではきつい。箱根の86回大会(2010年)出場を逃したのを機に環境整備をし