田舎のおばあちゃんちにある階段の幅は、たいがいせまい(勝手なイメージ)。あれって、かなり危ないのだが、何かの法律にひっかかったりしないのだろうか? おばあちゃんのためにも、ここはひとつ、調べておいた方がよさそうだ。 ネットで色々調べたところ、建築基準法に階段の規定があることがわかった。それによると、大まかにいって、階段の高さ(蹴上げという)は230 mmより低く、奥行き(踏み面という)は150 mmよりも大きくしなければならない、と決められているそうだ。 でもちょっと待てよ。実際にこの最低基準で階段を設計すると、かなり急な階段になってしまう。勾配を計算すると約58度。急な階段として有名な、東京都港区にある愛宕神社の「出世の石段」の勾配が約40度といわれているから、これはものすごく急である。こんな階段、許していいのか! 知り合いの建築家に文句を言ってみたところ、こんな意見をもらった。 「建築