ここ数年、イクメンがどうだとか、育休を延長するとか、 共働き夫婦がキャリアと子育てをどうやって 両立して行けばいいのかの議論が盛んだ。 社会的、制度的な面に目を向ければ、 保育所の待機児童問題、産休の問題、 長時間労働の問題、子供が病気になった時の問題、 時短や残業不可などによる職場への影響の問題、 と一朝一夕には解決できない問題がたくさんあることはすぐに分かる。 こうした問題の中には、日本独特の問題もあるけれども、 それでは、共働きの多いアメリカなどと比べて 日本の育児環境の方が障害が多いかと言えば、 必ずしもそういうわけではない。 例えば、保育所の待機児童問題は日本独自だけれども、 一方で米国のプリスクールや託児所の保育料は桁違いに高いし、 私の住んでいるような典型的なアメリカの地方都市では、 午後6時半以降も子供を預かってくれる託児所は皆無だ。 また、子供との移動は車社会の米国の方が