新型コロナウイルス禍で買い物のスタイルが激変。なかでも急速に進化しているのが次世代型自動販売機だ。冷凍食品、ラーメン、腕時計など、さまざまな商品が自動販売機で扱われるようになったが、5月31日にJR新宿駅構内に登場したのが、国内初となる一般用医薬品(OTC)を販売する自動販売機(以下、OTC販売機)だ。“無人”の自動販売機で医薬品をいかに適正に販売するのか。 JR新宿駅構内、南改札の一角に設置されたのは、55インチの大画面タッチパネルを搭載したOTC販売機。大正製薬が「新技術等実証制度(規制のサンドボックス制度)」に基づいて申請し、厚生労働省と経済産業省に認定された実証実験で、ドラッグストア「Eki RESQ」を運営するJR東日本クロスステーションなどと協力することで実現した。 飲料の自動販売機と同じように画面に並んだ商品を選ぶ方法のほか、「頭」「鼻・のど」など、部位や症状から商品を絞り込