『世界の中心で、愛をさけぶ』『いま、会いに行きます』『県庁の星』・・・文芸書を出している出版社の中で、いま一番元気が良いとされているのが小学館だろう。その多くはタイミングよく映画化され、コミック化なども手伝ってそれが本の売れ行きに反映し軒並みベストセラーに・・・という状態だ。決して古い歴史を持つわけではない「小学館の文芸路線」のベースを築いてきたのが、小学館出版局の菅原朝也氏である。そのヒットの秘訣と、彼の文芸に対する思いを聞いた。 (取材日:2006年2月) ●文芸業界は明らかにビジネスとして転換期。関心を集めるには「直木賞よりロードショウ」 →GO ●映画と本は、まったく違うメディア。ちゃんと話し合っていいものを作る →GO ●「活字離れ」と言われてあきらめたくない。小説で悪くない時間を過ごせるんだから →GO ――菅原さんが手がけた文芸小説はことごとく映画化されてヒットする、という