すぐに動けるように準備してほしい――。 そんな電話が和歌山県の自民党関係者たちにかかってきたのは、今月上旬のことだった。 【写真4枚】妻で元参院議員の林久美子氏 地元関係者いわく、 「菅義偉総理が退任を表明し、次期総裁をめぐって政局が活発化しだした頃、世耕氏本人から、地元の太い支援者たちに電話がかかってきた。内容は、組織を引き締め、選挙に備えてほしいというものだったそう」 世耕氏といえば、2019年の参院選挙で5選目を決めたばかり。次回改選の25年まで身分は安泰のハズである。ところが、 「世耕氏の要望は“次の衆院選”、つまりは今秋に行われる総選挙に向けて、地元の後援会の態勢を整えてもらいたいというものだった。そして、この要望は、すぐさま衆院和歌山3区の支援者の間で共有されることになりました」(同) 和歌山3区といえば、二階俊博幹事長(82)のお膝元。かねて世耕氏が出馬を画策していると囁かれ