三重県四日市市西大鐘(にしおおがね)町の特別養護老人ホーム「よっかいち諧朋苑(かいほうえん)」で、50代の女性職員が、80代の女性入所者のほおを平手で打ったり、枕で顔をたたいたりしていたことがわかった。諧朋苑は虐待行為があったと認め、職員を9月17日付で懲戒解雇処分にした。 諧朋苑や市介護・高齢福祉課によると、職員は7月~9月初旬、夜勤勤務中に1人部屋に入所するこの女性に対し、「早く死んだらいいのに」などと言いながらほおを平手で打ったり、枕で顔をたたいたりした。枕カバーで顔を覆ったこともあった。 女性は要介護度5で、寝たきりで意思疎通ができない。女性の息子が部屋にカメラを設置し、職員の行為を撮影。市などに相談し、虐待が発覚した。諧朋苑の内部調査に対し、職員は「魔が差した。ストレスが重なって、ついやってしまった」と話したという。 諧朋苑を運営する社会福祉法人「宏育会」理事の村中正敏施設長は「