スコアとしては快勝である。日本にとってはアウェイゲームであり、国内組も海外組も気候の違いを克服して3-0で勝点3を奪い取った。消化試合数が同じシリアを勝点で上回り、W杯アジア2次予選のグループ首位に立った意味でも、11月12日に行われたシンガポール戦の勝利には意味がある。 スタートリストに並んだ11人には、率直に驚かされ、同時に納得させられた。チームの立ち上げからコアメンバーとしてきた槙野智章、香川真司、岡崎慎司を、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はスタメンから外したのである。 彼ら3人だけではない。W杯予選では3試合連続で先発していた山口蛍も、試合前の国歌をベンチで聞いた。ホームで0-0の屈辱を味わわされた6月のシンガポール戦から、スタメンが7人も入れ替わっていたのである。 代表チームは活動期間が限られるという大前提に立って、歴代の代表監督は結成当初からメンバーを固定する傾向が強かった。ア
![ザック、岡田、ジーコの誰とも違う部分。シンガポール戦でハリルが見せた新味。(戸塚啓)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9fba7591e58c8ee5b6284a9ded421ace047e41ae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2Fb%2F-%2Fimg_8bd517ebb1e13c4686594ffbf8414eb7114830.jpg)