クラウド上の世界でほとんどの情報を処理し、紙の書類もノートもペンも持ち歩かないという。そうした利用の先駆的存在であり、クラウドを実際の仕事に活用しているITジャーナリストの佐々木俊尚氏に、企業におけるクラウドコンピューティング導入についてうかがった。 気がつけば日常化しているクラウド 別井:佐々木さんはクラウドコンピューティングを日々の執筆活動に活用しているとのことですが、具体的にはどのような変化がありましたか。 佐々木氏:以前はWindowsを使っていたのですが、Macに乗り換えてもまったく違和感がなかったですね。考えてみたら、自分でも驚きましたが、日常使っている主なアプリケーションはほとんどブラウザを経由して使っていたのです。ウェブサービスとして使っているので、OSに依存していないのです。 つまり、クラウドが日常化しているということです。気がつけば、いろいろなところにクラウドは普及して