サッカーくじ(トト=toto)の運営にあたる独立行政法人「日本スポーツ振興センター」が、二百億円を超える借金返済のため、事実上の「税金投入」に踏み出していたことが、本紙の取材で明らかになりました。競馬、競輪などのギャンブルや宝くじなども含め、赤字分を国費で穴埋めしたケースはなく、国民に何の説明もないまま公的資金を投入する同センターや監督官庁である文部科学省の姿勢が厳しく問われます。 同センターは、発足当初から業務委託していたりそな銀行との契約を昨年度限りで打ち切ったこともあって、未払い金二百十六億円の一括返済を求められていました。このため同センターは九月、みずほ銀行から百九十億円を借り入れる一方、センター自身で用意した内部資金二十六億円と合わせ、全額を支払いました。この内部資金は、ほとんどが国の出資する「スポーツ振興基金」から充てたものであることを、同センターが認めたものです。 さらに、ス