爆笑問題は今、円熟期を迎えている漫才師といえる。 「爆笑問題のツーショット」という漫才を収めたDVDも年一回のペースで世に出し、年末年始にはテレビで新作漫才をおろすことができ、ライブも精力的に行っている。 そのなかで、爆笑問題が定期的に刊行している「日本原論」というシリーズがある。これは、太田光が爆笑問題名義で連載している、いわゆる活字漫才である。 シリーズ第一弾の「爆笑問題の日本原論」が刊行されたのが1997年。2012年現在から遡ると、15年の時が経過したことになるが、その間に6冊の単行本が出ている。 「日本原論」はボキャブラ天国以降の爆笑問題の快進撃を予見させるかのようにベストセラーとなった。タレントとして知名度を上げていく中でも、2か月に一回のライブで新作の漫才を発表し、「日本原論」シリーズも雑誌を変えながらも連載を続けてきた。 太田光は、様々な媒体で「時事ネタを扱うのは、単にネタ