今こそ考えたい、戦争とエネルギーと暮らしの関係──「賢い選択」としての再エネの未来を、気候科学者の江守教授に聞く 日々緊迫感をもって語られる戦争とエネルギー危機。そもそも、なぜ世界情勢が私たちの生活費を揺さぶるのか。東京大学教授・江守正多さんが提起する、エネルギー安全保障として、気候変動対策として、暮らしの豊かさとして考えたいエネルギーの未来とは。 戦争、エネルギー問題──世界のフェーズが変わった──4月はアースマンスでしたが、例年とは異なる空気がありました。イランへの米国・イスラエルによる攻撃、ホルムズ海峡の封鎖など、戦争とエネルギー危機が急激に生活に接近している感覚があります。江守さんはいまの状況をどう見ていますか。 ひとつには、世界のフェーズが変わったということなのかなと思っています。冷戦が終わった1990年前後から最近までの約30年というのは、世界の歴史のなかで特に平和な時代だった

