2010年9月29日のブックマーク (2件)

  • 高利貸が取ったカネはどこに行ったのか。 - 漂流する身体。

    引き続いて武富士の話である。過払い問題の質は、利息制限法で規定される金利以上に借り手が過去払っていた金利の返還である。武富士の全過払い債務は1-2兆円だという報道が出ていたが、この幅広いレンジに戸惑うものの、年間1000億弱のキャッシュアウトがここ数年続いている事からすれば、感覚的にはそんなものだと思う。武富士の2010年6末の利息返還引当金は2100億だから、概ね10-20%を引き当てている計算だ。仮に、全過払い債務を中心値の1.5兆円とすると、武富士の自己資は1500億であり、2100億の引当を充当しても、単純な引き算では1.14兆という天文学的マイナスになる。もう少し精緻に計算するには税金の要素が必須だが、今後武富士が利益をじゃんじゃん上げられるとは思えないけれど、仮に40%の税効果が使えたら、6200億ちょっとの債務超過である。税前ベースに直すと1兆円ちょいだ。武富士が一旦利息

    高利貸が取ったカネはどこに行ったのか。 - 漂流する身体。
    kodaif
    kodaif 2010/09/29
    "二重構造を放置することで、結果的に大手4社合計でおそらく2兆円とかが、乏しい税収の足しになった。しかも、その原資は主に低所得者層の税後収入であるというのは、何ともはやと天を仰ぎたい感じである。"
  • 大きな物語の復権

    FM東京からの電話取材で「マルクスブーム」についてお話する。「今どうしてマルクスなのか?」ってさ、この定型的なタイトルなんとかなりませんか・・・まあ、よろしい。どうして、私たちは今ごろ「マルクス」を書いたのか。それについては『若マル』の中に縷々書いたので繰り返すの面倒だが、やはり最大の理由は「グランド・セオリーの復権」という思想史的な軌道修正である。「グランド・セオリーの終焉」というのは、ご存じポスト・モダニズムの惹句である。世界を概観し、歴史の流れを比較的単純なストーリーパターンでおおづかみに説明するような「大きな物語」を退けたポストモダニストたちは、きわめて複雑な知的ハイテクノロジーを駆使して、何を書いているのかぜんぜんわからない大量のテクストを書きまくった。「何を書いているのかぜんぜんわからないテクスト」を書く人間はもちろん「わざと」そうしているのである。それは読者に「この人は、ど

    kodaif
    kodaif 2010/09/29
    "だから、私たちの深層には「なんだかわけのわからないもの」に遭遇したら、とりあえず満腔の関心と敬意を以て接すべしという類的な命令がインプリントされているのである。それは生存戦略として正しいのである。"