他者がどの真理観に準拠して言説を述べているか、それを見極めることが非常に重要である。特定の真理観でもって、別の真理観に準拠した他者を非難する教養のない者たちがいる。ニセ科学批判者や治安悪化神話社会論者はその典型である。 真理観は、対応説、整合説、合意説、実用説に分けることができる。 対応説とは、模写説とも呼ばれるが、対象と一致する命題、言説、知識が真理だとする説である。自然科学は、この立場をとる。 整合説とは、形式論理学に反しない命題、言説、知識が真理だとする説である。要するに、論理的矛盾のない命題、言説、知識が真理だというのである。意味の整合性と考えてもよい。 合意説とは、人々の合意を得た命題、言説、知識が真理だとする説である。つまり、社会的に認められている命題が真理だとする説である。 実用説あるいは有用説とは、ある目的を達成するのに有用な手段である命題、言説、知識が真理だとする説である
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