東日本大震災の被災地の復旧・復興支援を目的に始まった東北地方の高速道路無料化に便乗するトラックの問題で、大畠章宏国土交通相は5日の閣議後会見で、常磐自動車道・水戸インターチェンジ(IC)で乗り降りするトラックの約14%に無料化便乗の疑いがある、との調査結果を明らかにした。 中型車以上の無料化は当面8月末までで、大畠国交相は「止まらないようなら、8月末で(制度を)打ち切らざるを得ない」との考えを改めて示した。 国交省によると、7月15日午後3~6時に水戸インターを利用した中型以上のトラックを調べたところ、1557台のうち約14%にあたる216台が高速をいったん降りて約1時間以内に水戸インターに入ったことが判明したという。国交省はその後も調査を進めており、調査結果を基に関係機関と対策を協議する。【樋岡徹也】