アクセル・デュマ氏(43歳)は昨年、エルメスのトップに就任すると、高級ブランド大手のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)に宣戦布告した。 フランスの大富豪、ベルナール・アルノー氏が支配するLVMHに対する闘いを強化することを誓い、これは「我が世代の闘い」だと述べた。 革製品とファッションブランドの老舗エルメスを過去177年間経営してきた創業一族の6代目に当たるデュマ氏の発言は、LVMHが密かにエルメス株の23.2%を買い占めた後にデュマ氏らが感じた憤りを如実に物語っている。 高級品業界の関心を集めていた確執は3日、意外な展開を見せ、LVMHとエルメスが和解した。それ自体が意義深い共同記者声明で、両社の最高経営責任者(CEO)は世界に対し、今後争いはないと述べた。 「アクセル・デュマ氏とベルナール・アルノー氏はともに、フランスの美を代表する両社の関係が修復されたことに満足している」