【バンコク西尾英之】タイ国境に近いミャンマー東部カイン(カレン)州を拠点とする少数民族反政府組織「カレン民族同盟」(KNU)は12日、同州パーアンで政府と停戦交渉をする。KNU幹部は毎日新聞に「(停戦について)成果を予想している」と語り、KNUと政府の歴史的な停戦合意が実現する可能性が強まっている。 KNUはミャンマー(当時ビルマ)からの分離独立を求め1949年ごろから武装闘争を開始。90年代に大部分の少数民族武装組織が軍事政権と停戦する中、公式に停戦合意を結ばず、政府軍との戦闘を続けてきた。 交渉にはKNUから政治、軍事部門の幹部ら19人、政府からは少数民族との和平交渉を担当するアウンミン鉄道相らが参加する。KNU幹部によると、交渉では最初に停戦合意したうえで、両者間の完全和平へ向けた政治的条件の交渉に入る。