富士通のソフトウェア開発拠点である静岡県沼津市の富士通沼津工場は、富士通のコンピュータ事業における歴史的拠点である。 富士通沼津工場 富士通沼津工場は、1976年8月に、メインフレームの生産拠点として設立。1982年には、基本ソフトウェアおよびミドルウェアの開発部門が移管し、ハード、ソフトを集約したコンピュータ生産の一大拠点へと拡大。コンピュータ事業でIBMを追随する戦略的拠点と位置づけられた。 当時、東海道新幹線と東名高速道路の沿線には、富士通の看板が次々と立てられ、東京から三島、沼津に至る区間では、まさに富士通のコンピュータ事業の繁栄を象徴したほか、沼津インターチェンジから富士通沼津工場に至る道路は、高速道路工事用に作られた脇道を拡張し、トラックを通りやすくするなどの取り組みも行われたほどだ。 その後、ハードウェアの生産は、石川県宇ノ気の富士通ITプロダクツに移管され、現在、沼津工場で