下北沢南口の「北沢タウンホール」(世田谷区北沢2、TEL 03-5476-8006)で5月16日~18日、筒井康隆さんと山下洋輔さんによるドラマティックリーディング「筒井康隆、筒井康隆を読む」が行われた。 「ドラマティックリーディング」とは、SF作家で俳優でもある筒井さんが自ら選んだ作品を自身で演じる朗読劇のこと。衣装を身に付け、小説の主人公に扮した筒井さんが「おもての行列なんじゃいな」「昔はよかったなぁ」「関節話法」の3作品を朗読。言葉遊びや身振り手振りがふんだんに取り入れられた演出に、超満員の客席は一気に筒井ワールドへ引き込まれた。 関節を鳴らすことで会話する宇宙人との政治的交渉を国から任された男の奮闘をユーモラスに描いた「関節話法」で、会場の盛り上がりはピークに。「約40年前に『SFマガジン』で初めて小説『東海道戦争』を読んでしびれた」というジャズピアニストの山下さんも、オリジナル曲