最近よく目にする広告だが、これは一種の詐術ではないのか。 アップル - Macをはじめよう - TV CM すでに見た人も多いと思うが、「パソコン」というスーツを着た小男が、「マック」というカジュアルな格好の優男に、さまざまなシーンでからかわれ、馬鹿にされ、面目を失わされつつも、それに一切気がつかない鈍感ぶりを発揮し、結果として視聴者の失笑を誘うという、アップルがここしばらくネットやテレビで放映し続けている、あの趣味の悪いCMのことである。 もちろんここでいう「パソコン」という名前の小男は、ウィンドウズOSがインストールされているパーソナル・コンピューターであり、後者はマックの暗喩である。見る人が見ればわかりますよねという押しつけがましい制作側の姿勢がありありと見える、いわば「ほのめかしメソッド」の悪意ある変種であり、煽りとして実に巧妙な作品である。おそらくはなかなか効果を上げているのでは