「ドット絵の匠」と呼ばれる渋谷員子さん(株式会社スクウェア・エニックス)の履歴書を深掘りします。家庭用ゲーム黎明期に業界へ飛び込み、『ファイナルファンタジー』シリーズをはじめ数多くの作品のデザインを手掛けてきた渋谷さん。かつてはゲームの表現技法のひとつに過ぎなかったドット絵をアートへと昇華させた歩み、そしてその裏側にある仕事哲学を聞きました。 「匠」という言葉を聞いてどんな姿を思い浮かべるでしょうか。ひとつの技術を磨き続けてきた人、あるいは伝統的な技法を守り続けている人をイメージするかもしれません。 しかし、移り変わりの激しいゲーム業界の匠は違いました。『ファイナルファンタジー』シリーズをはじめ数多くの作品のデザインを手掛け、「ドット絵の匠」と呼ばれるスクウェア・エニックスの渋谷員子さんです。 家庭用ゲームの黎明期から35年以上にわたり活躍し続け、業界のレジェンドとも言われる存在ながら、「
