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「ファイト新聞」の編集部。子どもたちの手書き新聞が元気を与えている=宮城県気仙沼市の気仙沼小学校、平岡写す カラフルな手書きの新聞が毎朝、避難所の壁に張り出される。避難生活を続ける子どもたちがみんなを元気づけようと創刊した「ファイト新聞」。明るいニュースとかわいい絵が読者を笑顔にする。 4月11日朝刊。「みなさん、ひなんじょ生活にはもうなれましたか。この1か月かん、いろ×2なことがありました!これからもがんばりましょう」 「ファイト新聞社」があるのは、避難所となっている宮城県気仙沼市の気仙沼小学校体育館。大人たちは、うつむいている人が多い。本当の新聞は暗い記事ばかり――。明るい気持ちになるためにと、小学生たちが新聞を作り始めた。 創刊号は震災4日後の3月15日に発行。近くにいる人たちに回し読みしてもらった。読んだ大人から笑い声があがった。「面白いね」「毎日楽しみにしているよ」と声が
アパラチコラで過ごす優雅な時間 メキシコ湾沿いの入り江に面した米フロリダ州の小さな町アパラチコラ。こじんまりした海辺のホテルに宿泊し、バーで新鮮なシーフードを味わえるほか、地ビールの醸造所もある。綿花や漁業で栄えたこの町には、グリークリバイバル(ギリシャ建築への回帰)様式の優雅な住宅が散見される。数キロの沖合に浮かぶセントジョージ島には白い砂浜が広がる。
矢沢永吉、堀北真希、高島彩ら著名人総勢71人がノーギャラで参加したサントリーのCMがいま注目を集めている。故・坂本九さん(享年43)の『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』をバトンリレーで歌う、その映像から日本人の絆を感じずにはいられない。 「サントリーのCMは歴代、世界中から注目を浴びてきましたが、これは歴史に残る名作になりますよ」 と話すのはCM総合研究所代表の関根建男さん。幅広い年代の著名人が出演し、海外でも大ヒットした曲を選曲。自分の人生をも振り返させる力が共感を呼ぶ。 「商品をあえて出さないところに素晴らしいセンスを感じます。戦後最大のショックをあたえた東日本大震災のあと、CMはいま難しい時代にあるといえます。視聴者の共鳴、共感を得られないものはかえって反感を買い、逆効果になる可能性も。しかしながら、このCMは非難や反感といった感情をまったく感じさせず、むしろ企業に対する
石巻市と隣接する宮城県涌谷町のラブホテル。ビジネスホテルより広めのそのバスルームでは、部屋の内装には似つかわしくない、子連れの家族の明るい声が響いている。 「お風呂、久しぶりだね~」「あったかくて気持ちいいね~」 普段、ラブホテルは男女2人で入る場所であり、風営法上、未成年は入ることができない。しかし、このラブホテルは違反を承知で、被災者の家族に部屋を提供している。 内陸部に位置し、沿岸部に比べて震災の被害は少なかったものの、ガスや水道が止まり、再開したのは3月25日。壁紙が剥がれたり、水道管やボイラーが壊れるなどの被害が出たため、復旧作業をしながらの営業だという。 「石巻市内のラブホテルの多くは海岸に近い場所に建っていて全滅状態。それもあって、『いつから再開するのか』と毎日、何十件も問い合わせがあった。営業再開に当たっては、社長が地元のFM局に頼んで、『ホテルは営業しています。お風呂にも
東日本大震災の被災地では保険医療にも混乱が及んでいる。被災者は保険証を失って窓口負担なしで受診できる措置が取られているが「全額負担させられた」との苦情が続出。一方、医療現場からは「事務処理能力を超えている」との反発が出ている。 「ただでさえ現金が大事な時期に、つらいですよ」。福島県いわき市の自営業、折笠修さん(52)は表情を曇らせた。保険証は津波で自宅ごと流された。被災後、頭痛が続き、市内の病院で診療を受けると、保険証がないとして全額の支払いを求められ7000円を払った。「これでは病院に行くのもためらってしまう」 厚生労働省は今回の震災で、地震や津波で自宅が全半壊した人、福島第1原子力発電所の事故で避難を余儀なくされた人などを対象に、窓口負担の猶予を認めるよう都道府県などに通知した。最終的には保険者(健康保険組合など)に全額負担を求め、被災者の支払いは免除する方針だ。 しかし、福島県国民健
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