麻生太郎財務相は8日、社会保障費の増大について7日の演説で「子どもを産まない方が問題だ」などと発言したことについて、「子どもを産みたくても産めない、親が働いたときに保育をしてくれる所がないといった理由で、結果的に産まないことが問題なのであって、少子高齢化になって、高齢者が長生きするのが問題だと言われるのは話が違うと申し上げた」と釈明した。 岐阜県笠松町内での衆院選の応援演説で語った。麻生氏は6日の街頭演説で、株高円安で企業が利益を出していないのは「よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と発言。野党から「中小企業の実態を理解していない」(民主党の枝野幸男幹事長)などと批判を受けたが、麻生氏はこの日、「(石炭やセメントの)経営をやっていたから、経営者の話はよくわかっている」と反論した。