ああいうのってもともと女子が読んでいたボンクラにもほどがある恋愛小説の系譜だよ。花井愛子とか桜井亜美とか。べつにそれはそれでいいし、女子の世界はそれだけ、というものでもない。ただ、いま、お金になるから注目が集まっているだけ。腐女子ややおいについての現状と似ています。それをふまえて、わたしはいまのケータイ小説読者にすこし同情しています。 10代のころ、たしか北上次郎が「本の雑誌」で、ティーンズハートの小説を一冊とりあげて、なぜかほめていたことがありました。小林深雪か折原みとか、そのあたり。そのことばじたいはとくに気に障ることはなかったのですが、わたしは反射的に「きもちわるい……」と思いました。書評家「狐」が、氷室冴子の「なんて素敵にジャパネスク」をほめたのはうれしかったのですが(そして同時に「でもクララ白書のよさはわかんないよね?」とにやにやしていた)。まあわたしもある程度は10代女子だった
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く