タピオカ店と係争中の木下優樹菜さんが芸能界を引退した。活動再開の数日後に引退するという急転直下の事態に憶測が広がっている。 タピオカ騒動 まだ藪の中 黒澤明監督の映画「羅生門」(1950年)は、当事者の証言こそ最も当てにならない、という体面にこだわる人間の矮小さを描き出した名作だ。 舞台は戦乱、天災、疫病で世が乱れきった平安末期の都。大通りに建つ羅生門も半壊し無残な姿を晒す。二階には引き取り手のない死体が常に四つ、五つは転がっているあり様だったとな。 そんな荒廃した時代を象徴する出来事が起きる。山越え途中の夫婦が一人の盗賊に襲われたのだ。妻は犯され、夫は殺された。裁きの場に出た三人(夫は巫女に憑依)はそれぞれ都合の良い陳述をする。 決闘の末に殺害したと武勇伝のように語る盗賊。犯されたことをなじられ夫を思わず刺殺したと泣く妻。犯された後の変心に絶望して自害したと死してなお妻を責め立てる夫。