常盤新平(第96回 昭和61年/1986年下半期受賞) 苦しんで小説を書いたのに、直木賞をとったら何か裏があるんじゃないかと疑われる、ザ・「朴訥にして狡猾」。 常盤新平。『遠いアメリカ』(昭和61年/1986年8月・講談社刊)で初候補、そのまま受賞。同連作「遠いアメリカ」での小説家デビューから1年半。55歳。 常盤新平さんの人柄について語られたものを読んでいると、印象に残るこんな言葉が出てきます。 「朴訥にして狡猾」。 直木賞を受賞した『遠いアメリカ』でも、この表現が使われていましたね。 主人公の重吉に対して、恋人の椙枝が言うセリフ。 「あなたって、気が弱そうで、人がよさそうに見えて、そのくせ、案外、図々しくて、狡いところもあるの。つまり、朴訥で狡猾」(昭和61年/1986年8月・講談社刊 常盤新平・著『遠いアメリカ』所収「アル・カポネの父たち」より) 常盤さんが「朴訥で狡猾」と指摘された
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く