大阪府の橋下徹知事のファンという大阪市内の80歳代の女性が3月、「福祉のために使って」と、府に現金1億円を寄付していたことがわかった。 府は税控除が受けられる「ふるさと納税」として受理。財源不足のため、ふるさと納税を呼びかけてきた橋下知事は「最初は信じられなかった。ありがたい限り」と大喜びだ。 府によると、3月17日午前9時頃、府地域福祉課に、この女性から「橋下知事のファン。1億円を寄付するので、障害者らの福祉のために使って」と電話があった。約2時間後、女性は家族と一緒にリュックサック二つに詰めた現金を府庁に持参。庁舎内の銀行支店で札束を数えたところ、きっちり1億円あったという。 橋下知事は、女性と家族を知事室に迎え入れ、一緒に記念撮影。女性は「ひと目、知事を見られればいいと思っていた。一緒に写真まで撮れてよかった」と喜んだという。女性は氏名などの公表を望まず、府は後日、感謝状を贈った。