金儲けを敵視しているわけではない。決して金儲けを敵視しているわけではない。お金を儲けるのは、素晴しいことだ。それに、金儲けの為につくられたものを指して「つまらない」だなんて言うつもりもない。イングランドのプレミアリーグでは、EAゲームスや、アクティビジョンブリザード、xbox、プレイステーション、果てはセガといった企業までが、スポンサーになっている。けれども、プレミアリーグを支えているのは、「ゲーム」を売っている会社ではない。「ゲーム」と呼ばれるサービスを提供する、賭博会社だ。どこのチームもピッチサイドの電子看板にはオンライン賭博会社の宣伝が並び、テレビ中継のコマーシャルだってギャンブル。 海外だけの話ではない。コナミがJリーグに支払うライセンス料よりも、TOTOが稼ぎ出す金額の方が大きい。我が国ではインベーダーの以前から、パチンコや競馬といった類の金儲けが、人々を熱く興奮させ続けてきた。