私は品格だの常識だのは押しつけがましいので大嫌いなのですけど、池波正太郎先生の粋で鯔背な文章が好きで男の作法 (新潮文庫)を読んだ次第です。決してブガル女史が推薦していたからではありません。勘違いしないで! それを読んでいて、食の作法で思い出したことがあります。或るガールとご飯を食べに行った時のこと。料理が運ばれて食べ始めたところ、ガールが大皿から料理を箸でつまんで口へ、箸でつまんで口へと運ぶのですね。取り皿を経由しないのですね。この料理あたしんだからと主張しているかのようなのですね。何故取り皿に料理を盛らないの?何故直箸なの?「これ、間接キス…だよね?」なの?愛してるのサインなの?今日は帰りたくない…なの?抱いて!めちゃくちゃにして!なの?などと若かりし頃の私は思ったわけです。取り皿を使うのが常識ではないの?と思ったわけです。そりゃあ私だって人の常識と自分の常識が違うことくらい心得ている