よく言われることですが、僕も例にたがわず、赤ちゃんを自宅に招くことで発生するいろんな”洗礼”を受けました。 好きなアーティストのCDは破壊され、 尊敬する漫画家の漫画本はビリビリに破かれ、 数万円もする高い服はいとも簡単に汚れ、 リビングに置いてあるAV機器は好き放題いじられ… はじめは収納を工夫したりして抵抗していましたが、そのうちやめました。 ある時、本当に「一生大切持っていよう」と思っていた大切な漫画を破かれたんですね。 まあそもそも、それほど大事な漫画を、子供の手に届くところに置いてあったのが悪いんですけど、つい片付け忘れてしまった時がありまして。 それでハッと気づいたんです。 「なんでこんなものを異様なまでに大切にしてたんだろう」 と。 それ以来、憑き物が落ちたように、物に対するこだわりが無くなっていきました。 自宅に赤ちゃんがくるまで、僕はただ年齢を重ねただけの「大きな少年」だ