AC-DC変換は、交流(AC)電圧を直流(DC)電圧に変換する技術です。主な方法には、トランス方式とスイッチング方式があります。トランス方式では、低周波トランスでAC電圧を変換し、ダイオードブリッジで整流、コンデンサで平滑してDC電圧を得ます。一方、スイッチング方式は、AC電圧を整流・平滑後、スイッチング素子で高周波ACに変換し、高周波トランスを介して再整流・平滑してDC電圧を生成します。この方式は高効率で小型化が可能ですが、回路が複雑で高耐圧部品が必要です。AC-DC変換は、電子機器にDC電圧を供給するために不可欠です。 AC-DC変換が必要な理由 最初に、「なぜ、AC-DC変換が必要なのか?」という、少し原点的なことのおさらいをしたいと思います。 わかりきった話ではありますが、家庭やビルに送られてくる電気は日本では主にACの100Vや200Vです。しかしながら、その電気によって動作する