ネコやイヌを飼っている人は多い。イヌは飼い主をめったに噛まないが、ネコはよく飼い主を噛んだり引っ掻いたりする。人獣共通感染症の危険性があるため、ネコによる噛み傷、引っ掻き傷には要注意だ。 人獣共通感染症の危険性 ネコにひどく噛まれたことをネットで報告した後、急死した方が話題になっている。原因がネコによる噛み傷と断定はできないが、イヌやネコに噛まれたり引っ掻かれたりする事故は多い。 ネコによる人身事故での死亡例は、少なくとも行政(環境省)が把握している限りこの10年間、報告はない(※1)。だが、ネコに噛まれたり引っ掻かれたりした事故は報告されないだけで、かなりの数になると考えられている。 ペットや家畜と暮らし始めたり、野生動物と触れ合ったりすると、それまでかからなかった感染症にかかる危険性がある。それが人獣共通感染症だ。 ネコもヒトに感染する細菌やウイルスを持っていることがあるが、危険な感染