サン.フーズの担当者によると、海外の企業からウイスキーの製造を委託されているのは、25〜26種類にも上るという。同社は2014年にウイスキー製造免許を取得しており、ウイスキーブームに乗った新規参入組と言えるが、担当者は「海外販売は好調」と話す。同社は以前の東洋経済オンラインの取材に対し、「自社で蒸留した原酒に海外から輸入した原酒を加えて、ブレンドしている」と、増産の手の内を明かしている(「ジャパニーズウイスキー」の悲しすぎる現実)。 紛い物に苦慮する業界、自主基準を作成 ジャパニーズウイスキーをめぐっては、定義や曖昧さや規制の緩さが指摘されてきた。スコットランド(イギリス)では、スコッチ法というウイスキーに関する法規制があり、原材料は穀類のみ、最低熟成年数は3年と定められている。アメリカでは、連邦アルコール管理法により、トウモロコシ51%以上、最低熟成年数は2年とされるのに対し、日本は酒税