どんな国でも、「外交は内政の延長」と言うが、これが事実とするなら、ちょっと尋常でない政権である。日本はまんまと、文在寅政権のスキャンダルを覆い隠す「隠れ蓑」に利用されたことになる。 韓国の首都ソウルにある大統領府(青瓦台)で開かれた国家安全保障会議の後、記者会見に臨む、金有根(キム・ユグン)国家安保室第1次長(2019年8月22日撮影)。(c)AFP/YONHAP〔AFPBB News〕 「反日」を北朝鮮を振り向かせる手段に この関係者は続いて、今回GSOMIAを破棄した第二の理由について述べた。 「それは、北朝鮮の金正恩政権に対して、恩を売ることだ。5月29日に北朝鮮の朝鮮中央通信は、『南(韓国)当局は、戦争協定(GSOMIAを指す)の破棄という勇断をもって、意志を見せるべきだ』と発表し、韓国をけしかけている。 文在寅政権を一言で言い表すなら、『北朝鮮だけを見ている政権』だ。つまり外交は