―シリコンバレーに行くには簡単ではなかったそうですね。Ericさんが労働ビザを申請して8回却下されたというエピソードは有名です。 実は、ビザが却下されてしまったのは文化的な誤解が原因です。ビザの審査官が私に名刺を見せるようにと依頼したのですが、その時たまたま私が持っていた名刺の肩書きは「ソフトウェアコンサルタント」でした。すると審査官は「あなたは外部契約のコンサルタントであって、フルタイムの従業員ではない」と決めつけ、入国を拒否したのです。その後も毎回違った理由で、私のビザの申請は却下されました。 そして忘れもしない、1997年8月9日。ビザの種類を変えて申請した9回目にして、とうとう私はビザを取得することができたのです。とても長い長い道のりでした。しかしこういった経験も無駄ではありません。私にとっては粘り強さを学ぶ、良い機会だったと思います。 14年間かけて作った製品が誰にも好かれていな