中日・落合博満ゼネラルマネジャー(GM)と阪神・中村勝広GMの「GM龍虎対決」。オーナーの信頼の下、絶大な権力を掌握した落合GMが就任早々に引き起こした「井端切り捨て事件」の真相はこうだ。 井端弘和内野手、38歳。1997年に亜細亜大学からドラフト5位入団。堅実な守備、勝負強い打撃。昨年の第3回WBCでは2次ラウンドの台湾戦で九回2死から同点打を放つなど東京ラウンドのMVPを獲得した。だが、昨シーズンは右足首や右肘の遊離軟骨(ネズミ)に悩まされ100試合で打率・236、1本塁打、18打点と不本意な成績に終わっていた。 10月には足首と肘の手術を受け、新シーズンに向けてリハビリを続けていた。その井端になんと88%ダウン、年俸1億9000万円から1億6000万円ダウンの年俸3000万円を提示したのである。 もちろん減額制限(年俸1億円以上は40%、以下は25%)を超える提示を受けたのは井