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2017年4月9日のブックマーク (1件)

  • 坂元裕二『それでも、生きてゆく』 - 青春ゾンビ

    あまりの素晴らしさに改めて震え、『最高の離婚』と今作とどちらが坂元裕二の最高傑作であるか、という悩ましい問いを自分に課しております。観終えたばかり、というのもあるけれど、『それでも、生きてゆく』ラストに2話における境地を最高傑作としたい気持ちが強い。『それでも、生きてゆく』は、神戸連続児童殺傷事件を下敷きにしており、「少年犯罪」「被害者家族」「加害者家族」などアクチュアルな事象を取扱った社会派作品のように一見思えるが、描きたいのは「被害者感情」とか「誠意」とか「刑期」とか「償い」とかそういった類のものではない。坂元裕二が描きたいのはこれまでの作品から一貫して「人と人はわかりあえない」という諦観であるように思う。15年前の少女殺害事件の犯人三崎文哉(風間俊介)はそのわかりあえなさの象徴のモンスターとして描かれている。彼に妹を殺害された深見洋貴(瑛太)がついに腰を据えて対面する10話が圧巻。一

    坂元裕二『それでも、生きてゆく』 - 青春ゾンビ
    kominaa
    kominaa 2017/04/09