2年前のATMCでクロージングアクトをつとめてから3年後に大トリを飾ることになるとは。屈強なロックバンドが名を連ねた2日目の『RUSH BALL 2020』を締めくくることになる2人の勇姿を見届けるべく、スタンディングエリアには間隔がとられながらもぎっしりと人が集まった。 開始前、北東から不穏な雨雲が近付き、昨年同じ場所で豪雨の中ライブを完遂した2人の姿が頭をよぎる。それはそれで昨年と同じ雨の中のライブというドラマティックな展開を期待してしまったが、主催の判断で転換を急ぎ10分前にサウンドチェックを開始。そんな状況をも「夏フェスぽさといえば、野外・デカい音・悪天候でしょ? 最終日に体験できるじゃないですか!」とむしろ雨上等な構えで煽るR-指定。コール&レスポンスを拍手で練習し、本番さながらに安定の盛り上がりを見せる。