パルコ劇場 A列10番 作・演出 宮藤官九郎 すがすがしい!もはや、すがすがしい!もうタイトルからすげえ、バカだろうな!と想像していって、その期待が十全に満たされた感。たまりません。あの、もちろん全然違うんだけど、観ているこちらとしてはかつての新感線のネタものを観にいくようなワクワク感があったような気がします。 渋谷がバスケットボール通りを境に聖ファイヤーバード高校(ヤバ高)とグレッチ工業高校(グレ工)が血で血を洗う抗争を繰り広げているさなか、それぞれの高校に進学した幼なじみの二人が再会する…ってあらすじを縷々述べてもしょうがないだろうという気しかしない(笑) 芝居の芯はいちおう佐藤隆太くんのムカデと勝地涼くんのカゼギミなんですが、このふたりの甘酸っぱさみたいなものや、ムカデのキャラクターであるところの「痛みを感じない」といえばやはり宮藤さんによる「鈍獣」を思い出してしまうし、ムカデが痛み